【問屋のお仕事】シンサンマーケットに出店中の東大門の問屋、MER(メル)の代表様にインタビュー

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「今も着ている『服』とは、私たちにとってどんな意味があるのか。」`

誰かにとっては私を表現する手段かもしれないし、誰かにとっては趣味かもしれません。

シンサンマーケットを通じてファッション卸小売事業を運営している方々にとっては服=職業だと思います。 長い間ファッション卸売業を運営し、「韓国の東大門市場の服」にプライドを持っているという方がいらっしゃいます。

服に本気の人たちを探し、話を聞いて分かち合うシンサンマーケットのブランドキャンペーン「Off Camera」の最初の主人公、問屋「MER(以下:メル)」の代表様、ミョン・ジヒャンさんのインタビューをご紹介します!

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「メルは、メルならではのユニークなデザインが特徴です。 UNISEX、中性的なデザインを求めて、夫とデザインについて話し合うこともよくあります。

あまり女性的ではなくクラシックな感じを生かしているので、男女のお客様共に新鮮に感じて下さっているそう。 特にメルはアウターのクオリティが高いと評判で、ジャケット、コート、ツイードなどが人気です。」

「裏地、素材、生地、縫製など一つ一つ品質を改善するため、毎シーズン努力しています。 10年経っても着ていただける服になるよう、ディテールに強いブランド、メルを作るために努力しています。」

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「お客様にとって最高のブランド、というよりも、クラシックをベースに一緒に年を重ねていくブランドとして記憶に残ればと思います。 お客様の若い頃から一緒に呼吸しながら自然に老いていく、そんなブランドです。

2020パリショーに参加したのですが、その時プラダのデザイナーさんが来て名刺をくださいました。 韓国のデザイナーにも注目するべきだと直接話すほどでした。 それだけ東大門のデザインだけが持つ力があると信じています。 絶対にブランド品に引けを取りません。」

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「東大門の人々は本当に素敵で、とても(仕事が)上手だと思います。 私が東大門の人だということを誇りに思っています。 人々が持っている「市場の服」に対する認識が変わってほしいです。

そのため、まずは私からクオリティに気を使い、クルーを作って東大門をブランド化できるよう模索中です。 コロナ禍で東大門の状況がますます厳しくなっていますが、より良くなる方向性があると信じて、東大門の力を知らせることができるように色々な方法を探しているところです。

パリ、ニューヨーク、ベルリンなどで先に知った東大門デザインの底力を知っているので、私には東大門が私の故郷でありプライドでもあります。」

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MER(メル)ミョン・ジヒャン代表

「こんにちは、東大門APMPlace22号でMER(メル)という卸売店を運営しているミョン・ジヒャンです。 メルはクラシック系で毎年新しいコンセプトとトレンドを取り入れたブランドです。 「クラシックは永遠」というモチーフに基づいて、中性的でありながらトレンディなスタイルが特徴です。

東大門でファッション事業を展開してからは、14年くらいになります。 今はAPMPlaceで高いクオリティを誇るメルというブランドとして定着しましたが、当然最初から簡単ではありませんでした。」

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「最初はデザイナーズクラブから始まり、ユアーズに紳士服、婦人服売り場が入る時にそちらに移動。

生地や素材などのクオリティが良く、基本技がしっかりしているブランドとして徐々に口コミが広がり始め、APMPlaceダイヤモンドクラスにスカウトを受けてこちらに来ることになりました。」

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「文字通り本当に24時間回っているのが東大門ファッションです。 昼間はデザインをしなければならず、夜は販売しなければならないからです。 初めて卸売業を始めた時は資金が十分ではなかったので、一人ですべての仕事の処理を進めました。 通勤途中に仮眠を取るのが日常でした。

その上、工場で事故が起きたり生地の需給が中断されるような状況が発生すれば、仮眠すら取れませんでした。 24時間パツパツで生活していた時間が身体的に一番大変でしたが、それでも記憶に残る瞬間があります。

いつも好きで応援していた芸能人が直接当店に来て撮影をしていき、私たちのブランドの服を気に入って下さった時、本当に嬉しかったです。」

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「東大門はSARS、MERS、新型コロナウイルスなどの感染症が流行する度、大きな変化の波に遭いました。 そのため、変化の流れに直面し、対応策を模索しています。

以前は人々が直接服屋に行って服を試着して購入しましたが、最近はみんなモデルの着用写真を見てオンラインで購入するじゃないですか。 卸売も同じです。

デジタル化されていくにつれ、卸売もオンラインでブランドがより目立つように努力しなければなりません。 難しいからといって立ち止まっているよりは、様々な方面で顧客とコミュニケーションを取りながら変化しなければなりません。

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「昔は卸売といえば、1つのアパレルの専門店が多かったです。 例えばニットならニット、ジャケットならジャケット、このように1つの服に対する専門性を持ち販売するのが主流でした。

しかし、今では卸売もやはり1つのブランドになりつつあります。 頭からつま先まで直接コーディネートし、モデルの着用カットを撮影してオンラインにアップ、広報しなければなりません。

今ではメルもトータルアパレルブランドとしてクラシックで且つトレンドを取り入れ、アパレルはもちろん、それに似合うアクセサリーも直接コーディネートしています。」