Q. 簡単な自己紹介と店舗・ブランド紹介をお願いします。
こんにちは、THEOTで店舗を2件と、最近BtoCのECモールも立ち上げて運営をしているウ・スンジュといいます。卸を始めてからは10年くらいが経ちます。THEOTの店舗では2件とも女性服を扱っていて、ECモールはユニセックスを扱っています。
Flat youは、コスパ重視の20代前半〜中盤がターゲットで日本のお客様ともよく取引をさせて頂いているブランドです。それに対してオブANDディオは、20代後半〜30代前半をターゲットとしており、少し価格は上がる代わりに高いクオリティを誇っています。元々は中国をターゲットにやっていくつもりで立ち上げましたが、今現在は韓国のお客様が多いですね。
うちの店舗の特徴としては、生産インフラが他の業者に比べて良い方だと思っていて、とにかく早い。韓国は今、ブランドオリジナル商品にも力を入れているショップも多いので、独自の自社制作商品も多く扱っています。
Q. 最初に卸売業をどのように始めましたか?
元々自分は田舎育ちだったのですが、親戚がソウルに住んでいました。その親戚が20代前半からオンラインのECモールを運営していて、親戚を見ながら楽しく生きているようにも見えたし、稼いでいるし、と漠然とアパレル関係の仕事をしたら楽しいんじゃないかなと思っていました。
いざやるとなったとき、最初は基礎から学ぶべきだと思ったので生地から学ぶために服の生地に関わる仕事を始めたのですが、ECモールを始めるにあたってとてもタメになるような仕事ではなさそうだと判断し、男性服のECモールでまずは制作チームに属して働き始めてからこの業界に入りました。早く常に動き続ける東大門に魅力を感じましたね。
本格的に商売を始めてからは9年くらいになりますが、6年目くらいの時は一番大変でした。
元々Tシャツにプリントをする形の商売をしていたのですが、うまくいかず一時は東大門を離れてしまおうかとも考えたほどでした。うまくいかなかった理由としては、まだまだノウハウもなかったし、デザインに問題があったかもしれないし、当時は仕事に追われて取引先の管理すらしっかりできていなかったし・・・色々あったと思います。
そんな時に、シンサンマーケットに出会ってかなり問題点が改善されたんですよ。取引先の管理もできるようになりましたし、シンサンマーケットのTOP 10に上がっている商品を見てトレンドを把握することもできて、商品改善にも役立ちましたし。何よりオンライン上でブランドを広報する手段が増えたのが非常に有難かったですね、おかげで売り上げも上がりました。
Q. 服を作る時にこだわっている事はありますか?
個人的に、着心地を大事にしています。着心地の良くない服はいくらデザインが良くても着なくなってしまうので、好きじゃないんです。
かといって着心地まで考慮しようと思うと、どんどん景気も悪くなるので価格帯が高くなってきてしまいます。どうしてもターゲット層を考えると価格帯を上げるわけにはいかないので、対策としては工場での交渉。僕は一度契約すると長く取引するケースが多いので、長いこと一緒にやってきている工場の社長が有難いことに条件を合わせたりしてくれて、おかげさまで価格帯を上げずにクオリティを保つことができていますね。
Q.シンサンマーケットを通してためになった経験はありますか?
6〜7年前にシンサンマーケットを初めて始めました。THEOTの周りの店舗からの噂で、シンサンマーケットをやっていない店舗がなかったので自然と始めていましたね。
店舗の位置があまり良くなくて隅っこにあるので、位置が悪い分店舗代が安いんですね。その分、シンサンマーケットに資金を投資しています。最近は小売の方々もソウルまで来るのが大変なので、シンサンマーケットで広告をやったりしながら活用しています。取引先も増えました。
Q. 日本のお客様とのエピソードがあれば教えてください。
日本の大きなプラットフォームやECモールとも取引をしています。韓国で人気のある服のスタイルと、日本で人気のあるスタイルは違うので、日本で取引しているプラットフォームの方に日本のトレンドを教えてもらって服を作ることもあります。
今うちの商品で、日本のお客様に人気の商品TOP3はこちらです。
TOP1👑 カーゴパンツ(Webをご利用の方はこちらをクリック)
TOP2👑 カーゴワイドパンツ(Webをご利用の方はこちらをクリック)
TOP3👑 オータムベルディングスカート(Webをご利用の方はこちらをクリック)
アプリをご利用の方は、上記リンクからは飛べませんが、アプリ内の検索ボタン🔍→ショップ検索→「flatyou」を検索でショップにアクセスできます!
※検索の際、必ず小文字でスペース無しで検索をしてください。
Q. 最後に、社長にとって「東大門」とは?
「無くならないでほしい場所」ですかね。東大門は最先端のトレンドを追っているので、今まだ秋なのにも関わらず春物の準備をしていて本当に1日1日、シーズンの移り変わりが目まぐるしい場所です。このスピード感に魅力を感じながらも、たまに疲れてしまうこともあるのですが、
それでも韓国ファッションが世界的にも認められ始めて、環境も良くなりました。昔は、僕の両親も「東大門市場で働く」と言ったら猛反対していたんですよ。市場というイメージが、どうしても良くなくて。周りに息子が何の仕事をしているか聞かれる度に秘密にしていた程で、その度傷ついたりもしました。でも今は市場が認められる場所へと変化してきていて、両親も今は誇りに思ってくれています。
これからも東大門市場が、誇りに思われるような輝くステージであってほしいなと。
オンラインプラットフォームがどんどん増えてきていて、その分オフライン店舗が減ることもあるかもしれませんが、それでも他の形でもいいからずっと輝き続ける場所であってほしいなと思っています。